『知ってる顔が同じとは限らない』
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「あー、ちょい読み違えたのぅ。 【リビングデッドの呼び声】発動や」

 墓場から【銀河戦士】が蘇り、騎士達の前に立ちはだかる。
☆5【銀河戦士】ATK2000

「特殊召喚に成功したんで、効果発動や……ん、目には目を、【銀河騎士】を加えるでー」

 場にモンスターを出し、手札にカードを加えるカグラを繋は憎らしげに睨み付ける。

「ノーティン、攻撃続行! 【銀河戦士】を切り裂け!」

 ノーティンの斬撃に成す術なく戦士は斬り倒される。

カグラLP2900

「続けセツナ!」

 カグラへとセツナの剣が振り下ろされる。
 罠は発動されず、カグラはその攻撃を体で受け止め他ない。

カグラLP500

「ぐっ……ちょいやばいか?」

「カグ君!」

 心配そうに叫ぶ五十鈴が安心するようVサインを見せ、カグラは不敵な笑みを浮かべる。

(言うても結構辛い事には変わらんなあ)

 場の状況を見て苦笑を浮かべるカグラ。

「バトルフェイズを終了」

 その瞬間、場にお互いのエースモンスターが舞い戻ってきた。

『只今戻りました主よ』

「無事かヴォルパーシヴァル?」

『無論です。 しかし、この状況、流石ですね』

 フィールドを見て状況を把握したヴォルパーシヴァルは繋に笑みを向ける。

「まだ油断は出来ないさ……ノーティンの効果発動、アヴェイルをレベル5に変更し、オーバーレイネットワークを構築!」

――闇の守り手よ 騎士を守護する盾となれ

「エクシーズ召喚! 【ERKの守護者】」

 フィールドに巨大な盾を構えた巨漢が顕れる。
R5【ERKの守護者】DEF2700

「俺はこれでターンエンドだ」

 繋 :LP3000 手札1
カグラ:LP 500 手札3

(さって……どないしよか)

 ターンが巡り、カグラはフィールドを確認する。

(相手のエースに、モンスターが2体、絶体絶命って奴やね)

 銀河眼がカグラの場に残ってはいるが、一体だけで敵の布陣を崩すには力不足は否めない。
 そんな状況に有って尚、カグラは不敵に笑う。
 楽しくて愉しくて堪らない子供のように。

「? まだ笑う余裕があるのか?」

「ま、これくらい手応え無きゃ面白くあらへんわな! ドロー!」

 カグラはドローしたカードを見て笑みを濃くする。

「行くでぇ真木波君(孫)! 俺は【銀河遠征】発動! デッキから2体目の【銀河眼の光子竜】を守備表示で特殊召喚!」

「2体目!?」

 2体目の登場に繋はたじろいだ。
 召喚された竜はカグラを護るように翼をたたみ、身を低くした。
☆8【銀河眼の光子竜】DEF2500

「くっ……だが、守備表示なら」

「まだまだぁ! リバースオープン【導かれる銀河】! フィールドに攻撃力2000以上のモンスターが2体以上存在する時、【銀河眼の光子竜】を特殊召喚や!」

 身を震わすほどの轟音、咆哮を発しながら3体目の巨竜が姿を顕す。
☆8【銀河眼の光子竜】ATK3000

「3体、だと?」

「……確かに広場で奴は3体を具現化させていたが……」

 次々に繰り出される銀河眼にどよめくギャラリーに気を良くしながら、カグラは思案する。

(ここで【超銀河眼の光子竜】で効果無効にしてから連続攻撃や!)

 自身の切り札、それを召喚しようと場の銀河眼に手をかけた。

月光龍 ( 2015/08/14(金) 19:01 )