『知ってる顔が同じとは限らない』
14
「俺のターン、ドローや」

 カグラはドローカードを確かめるとすぐに行動に移す。

「俺は手札の光属性モンスターを墓地に送って【銀河戦士】を特殊召喚や!」

 白く煌めく鎧を纏った戦士が召喚され、カグラを護るように身構えた。
☆5【銀河戦士】DEF0

「このカードが特殊召喚に成功した時、銀河モンスターを手札に加える。俺は【銀河眼の雲篭】を手札に!」

 小さな竜を手札に加えるカグラだったが……。

「ヴォルパーシヴァルの効果、発動!」

「を?」

「相手が効果でカードを手札に加えたとき、1枚ドローする!」

 ヴォルパーシヴァルは、カグラが手札に加えた竜の生気を吸い取り、それをカードとして主に受け渡す。

「なーるほろ……先行1ターン目にエース立たせるんはそゆことやったか」

「アンタがサーチすればするほど、俺の手札は潤うわけだ」

 得意気に笑う繋にカグラも楽しそうに笑う。

「サーチ、リクルート得意なRKに刺さりそうやな。 ま、俺はそんなサーチせえへんけど、ね!」

 言い終えるとカグラは子竜を召喚する

☆1【銀河眼の雲篭】ATK300

「あっ……可愛い」

 五十鈴は召喚された幼竜にそんな感想を漏らす。

「可愛いだけやないで? 雲篭をリリースして……真の姿を顕せ!」

 カグラは子竜を墓地へ置き、替わりに墓地のモンスターを抜き取った。

――銀河創造の雄叫びを上げよ!

「行くで相棒! 【銀河眼の光子竜】!」

 轟音と共に現れる光子の竜。
 カグラの精霊にして最も信頼する切り札である。
☆8【銀河眼の光子竜】ATK3000

「あの竜は……」

 光輝く竜の登場に、桐子と晋吾は顔を険しくし、直接対峙したランスロットは身を震わせた。

「相討ち狙いか!?」

「いくで、バトル! ヴォルパーシヴァルを攻撃」

“破滅のフォトン・ストリーム”

 光子竜から放たれる光線がヴォルパーシヴァルへと迫る。

「やらせはしない! 罠【円卓の防衛戦】発動、攻撃を無効にしてRK1体を手札に加える」

 繋ぎが罠を発動させると、カグラは口角を吊り上げる。

「相棒にんなもん通用せえへんで? “ギャラクシカル・アウト”」

『!? 繋!』

 カグラが叫んだ瞬間、竜とヴォルパーシヴァルはフィールドから姿を消した。

「なっ!? ヴォルパーシヴァル?」

「ランスの時と同じだな」

「そ、そうですわね」

 飛ばされた時のことを思い出したのか、軽く震えているランスロットの頭を晋吾は何も言わず頭を撫でた。

「マ、マスター」



月光龍 ( 2015/08/02(日) 11:59 )